STM32のワイヤレスSoC製品は、幅広い無線通信規格に対応していることが特徴だ。2024年3月に発表した「STM32WBA5シリーズ」はArm Cortex-M33コアを搭載し、最大100MHzで動作する。メモリは最大1Mバイトのフラッシュメモリを搭載していて、STの超低消費マイコンBluetooth Low EnergyやZigbee、Matterといった複数の無線通信規格に対応し、最大20の機器と同時接続できる。STは同シリーズについて、スマートホームや産業機器など幅広い用途に適用できるとしている。
会場では、Bluetoothのブロードキャスト機能であるAuracastを使ったデモを展示した。イベント会場における一斉同報のオーディオ送信などに応用できる。
STM32のMPU第2世代であるSTM32MP2シリーズは、ST製品として初めて64ビット Arm Cortex-A35コアを搭載していて、最大1.5GHzで動作する。GPUやNPU、VPUも搭載し、性能や電力効率を最適化してAI(人工知能)処理を行えるという。高度な産業機器にも使用できる堅牢性を特長としていて、動作温度範囲は−40〜+125℃で、10年間の連続動作が可能だ。産業オートメーションやスマートホーム用途など、高度なIoT(モノのインターネット)機器への使用を想定する。
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