メディア

チップ部品のリフローはんだ付けにおける「チップ立ち」対策福田昭のデバイス通信(457) 2022年度版実装技術ロードマップ(81)(2/2 ページ)

» 2024年05月13日 11時30分 公開
[福田昭EE Times Japan]
前のページへ 1|2       

電極間のばらつき低減とはんだ印刷の均一化が対策の基本

 「チップ立ち」不良の対策には、チップ部品側(部品メーカー側)で実施する対策と、実装側(部品ユーザー側)で実施する対策がある。

 部品メーカー側で実施する対策には、チップ部品の左右電極寸法を均一化する(ばらつきを低減する)、電極部の欠損を低減する、電極コーナーエッジ部の丸みを減らす、などがある。部品ユーザー側(プリント基板の配線パターンとはんだ付け工程)で実施する対策には、最適なランドパターン設計、はんだペースト印刷時のはんだ量均一化、搭載位置精度の向上、リフロープロファイル(温度-時間曲線)の最適化、などがある。

「チップ立ち(ツームストーン)」不良の低減策。左は部品側と部品ユーザー側(はんだ付け側)の対策 「チップ立ち(ツームストーン)」不良の低減策。左は部品側と部品ユーザー側(はんだ付け側)の対策。右上は広い側のランドにソルダーレジストを被せてランドパターンを電極間で分離し、熱容量を均一化した事例。右中央は電源パターン(通常は配線が太く熱容量が大きい)の電極付近に絶縁部分(「サーマルパターン」と呼ぶ)を作って熱容量を減らした事例。右下ははんだ印刷不良の事例。赤い矢印の部分ではんだペーストが極端に少なくなっている。こうなると「チップ立ち」が起きやすい[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2022年7月7日に開催された完成報告会のスライド)

⇒(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.