コアスタッフは、Zero Hubのコンセプトとして「リードタイム ゼロ」「余剰在庫 ゼロ」「温暖化ガス ゼロ」の3つのゼロを掲げている。
リードタイム ゼロでは、Zero Hubに在庫を集めて一括管理することで、リードタイムを短縮し、即日/翌日配送を目指す。また、従来のトラック輸送に加え、北陸新幹線と連携することで、新物流センターの最寄り駅である佐久平駅(長野県)と成田空港をつなぐ物流網を構築できないかを検討しているという。これにより、物流コストの増加や配送納期の長期化といった「物流2024年問題」*)に対応していく考えだ。
*)2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の上限が年間960時間に制限されることで懸念される物流の停滞などの問題の総称
同社は、余剰在庫 ゼロに向けた取り組みとして、半導体製品の在庫保管/物流業務一式を請け負う新サービス「LOS(Logistics Outsourcing Service)」を提供開始する。LOSでは、顧客の半導体製品や在庫をあらかじめ新物流センターに集約することで、配送効率を向上する。戸澤氏は「半導体業界では、年間数億円もの半導体の余剰在庫が破棄されている。しかし、ある企業では過剰在庫として扱われている製品でも、ある企業では不足している場合がある。コアスタッフが過剰在庫を管理し、不足している企業に販売することで、過剰在庫の削減に貢献する」と説明した。なお、在庫保管期間は「コアスタッフが在庫を管理し始めてから約2年間」だという。
Zero Hubは、環境省が定める環境性能の最高水準である『ZEB』(net Zero Energy Building)を達成している。『ZEB』は、建物全体で消費する一次エネルギー消費量を太陽光発電による創エネや省エネで100%以上削減するもので、これにより温暖化ガス ゼロを実現する。また、余剰電力を蓄電池で保管する他、2系統受電を採用しているため、万が一、1つの変電所が停電した場合でも、もう一方の変電所から電気が供給される。
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