冷却プレートの金属には、銅(Cu)あるいは銅を含む合金が使われる。銅は熱伝導が最も良好かつ実用的な金属として知られる。冷却液には「純水」、あるいはグリコールと水を混ぜた溶液(グリコール混合液)が使われる。
冷却プレートの表面には冷却液の入口と出口、冷却プレートの内部には冷却液の流路がある。低温の冷却液を冷却プレートに送り込むと、流路で発熱体の熱エネルギーを奪い、冷却液は高温となって冷却プレートから出てくる。高温になった冷却液は熱交換器(CDU)によって熱を奪われ、低温となって冷却プレートに戻る。
熱交換器(注:「ガスケットプレート式熱交換器」の場合)では高温の冷却液(一次冷却液)から低温の二次冷却水に金属プレート経由で熱エネルギーを移動させることで、冷却液(一次冷却液)の温度を下げる。
熱交換器で高温となった二次冷却水は、サーバルームから離れたところにある冷却塔に送られる。冷却塔には貯水層と水を噴霧する機構があり、冷却塔内部で二次冷却水が流れるパイプを外部から冷たい霧状の水蒸気によって冷やす。温まった水蒸気は外気によって冷やされる。
(次回に続く)
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