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「味わいをAIが解析、レーダーチャート化」で日本酒はもう難しくない電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

言ってしまえば単なる嗜好品の飲み物ですから、深く考えず好きに飲めばよいと分かってはいるのですが、どうしてお酒選びとはこうも身構えてしまうのでしょうか。

» 2025年03月03日 12時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

 この記事は、2025年3月3日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。

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「味わいをAIが解析、レーダーチャート化」で日本酒はもう難しくない

 2025年2月、TDKが日本酒の味わいを可視化するサービス「Sake Sensing System」を発表しました。日本酒に含まれる約100種類の成分を測定して、そのデータをAIを活用した独自開発のソフトウェアに取り込み、レーダーチャートとして出力するというものです。

 レーダーチャートの表示項目は、「甘さ」「酸味」「余韻」「濃淡」「複雑さ」という味についての5項目、「フレッシュなフルーツの香り」「甘いフルーツの香り」という香りについての2項目、そしてガス感(発泡感)です。

 Sake Sensing Systemは「どんな味か分からないから日本酒を飲まない」という消費者を想定したものだそうです。私はまさにそんなタイプで、これまで自分の意思で日本酒を選んで飲んだことは一度もありません。誰かが買ったものを飲ませてもらって「これはおいしいな」「これは飲みにくいな」などと思うことはありましたが、どんな味が自分の好みなのかすら分からずにいました。このレーダーチャートを見ればお酒の味わいが客観的に分かるので、日本酒選びがかなり簡単になりそうです。

 Sake Sensing Systemに関する記者説明会の会場では、味わいの異なる複数の日本酒とその味わいのレーダーチャートが用意され、実際に味わいを確認することができました。

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