GMR回転数センサーは、GMR素子のナノワイヤを複数用い、らせん状に構成(下図)。外部磁界の回転とともに、らせん状のナノワイヤに沿って磁壁が移動し、この移動に伴って各らせん状経路素子の状態が変化する。これらの素子はGMR材料で形成されていることから、素子の状態は抵抗値を測定することによって確認が可能で「(同センサーは)外部磁界のみに依存し、回転数の計測に追加のバックアップ電源やエナジーハーベスティングを必要としない。電源が再投入されると、ユーザーによる追加の操作やシステムのリセットを行わなくても、回転数の状態を把握できる」としている。
ADIは展示会場において「産業ロボットによるアジャイル製造」と題しADMT4000のほか、同社の100万画素の高分解能iToF(indirect Time to Flight)モジュール「ADTF3175」および、モータ制御用の「TMC9660」を用いた産業用ロボットの動作デモを展示していた。
デモは、ADTF3175搭載カメラが取得するRGBおよび3D深度情報を用いることでオブジェクトの位置、3D座標を正確に検出し、ピックアンドプレースを実施。ADMT4000およびTMC9660は3軸デルタロボットの各軸に搭載され、回転数および、モーター速度やリニア位置、電流値がリアルタイムで更新される様子や、実際に突然電源を遮断し再投入した後の動作から、回転数がカウントされ続けていることなどを示していた。
説明担当者によれば同センサーは車載用でも展開する方針で、ASIL-B認証も取得予定だという。
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