nPM2100は、一次電池向けのPMICでは一般的でない、アルゴリズムベースの精密なエネルギー残量計測を実現する点も大きな特長だ。一般的な一次電池アプリケーションにおけるエネルギー残量の推定方法は、電池の電圧を測定し、放電曲線に基づくルックアップテーブルを使用して推定するが、これは正確性に欠けるため、ユーザーが電池を完全に使い切る前に交換したり、電池切れが突然発生したりする場合がある。一方、nPM2100はホストMCUまたはSoCで実行される電圧および温度ベースのエネルギー計測機能によって、はるかに高い精度で測定が実現できるという。
説明担当者は「非充電式のマウスを使っていて『電池を交換してください』とPCにメッセージが表示されても、それを無視するとまだ数週間動作できることもあるように、一般品では正確な補足は困難だ。一方、nPM2100を用いれば高精度でそれが実行できる。例えば単3電池では5%刻みで残量ゲージの状態表示を推奨している」と説明していた。なお精度は電池およびその化学的性質によって多少差があるといい、「例えばコイン形リチウム電池ではこの精度は少し難しいかもしれないが、それでも従来比ではかなり正確な残量計測が可能だ」としていた。
会場ではnPM2100の評価キットを用いた電池の残量計測のデモを行っていた。デモでは、評価キットに取り付けた単3電池の残量が12.9%と表示された他、電池の電圧やシステム温度も自動で読み取り表示している様子が分かった。なお、同社の開発ソフトウェア「nRF Connect for Desktop」にあるアプリケーション「nPM PowerUP」を用いると、nPM2100の設定を直感的なGUIで簡単に設定でき、MCUのアプリケーション用コードを出力できる。
nPM2100は1.9×1.9mmのWLCSPパッケージまたは4×4mmのQFN16パッケージで提供する。2025年上半期内には量産を開始する予定だ。
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