説明会には、Playgroundが投資するディープテック企業の代表者も登壇した。
Snowcap Compute(以下、Snowcap)は、AIや高性能コンピューティング(HPC)に最適化されたデータセンター向けに、商用超伝導コンピューティングプラットフォームを開発している。Snowcap 共同創業者のAnna Herr氏は同社のプラットフォームについて「処理速度をCMOSの10倍に高め、消費電力は1%に抑えることができる」と説明する。同社のプラットフォームは従来のEDAツールや製造設備を利用できることも特徴だ。
Ayar Labsは、半導体と光学部品を同じ基板上に組み込むCo-packaged optics(CPO)技術を手掛けている。大規模なAIシステムにおいてはGPU間/アクセラレーター間などの電気接続が消費電力や遅延性の面でボトルネックになっているが、CPOはそうした限界を克服しようとするものだ。日本ではNTTから出資を受けているほか、富士通とも提携していて、Ayar Labs CEOのMark Wade氏は「日本のエコシステムとの連携は私たちの成功にとっても重要だ」と述べた。
xLightはEUV自由電子レーザーを手掛けている。xLight CEOのNicholas Kelez氏は「半導体の性能を向上させたければ、光源から改善しなくてはいけない」と語る。xLightのEUV自由電子レーザーを導入すると、照射量を4倍に増加させて生産性を高めながら、コストは削減できるという。
Gelsinger氏は「半導体業界には明るい未来がある。私が(Intel創業メンバーの1人である)Andrew Grove氏から影響を受けたように、私もスタートアップの経営者に影響を与えたい」と期待を込めた。
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