半導体用エポキシ樹脂の生産能力を6割増強、DIC:千葉工場に生産プラントを新設
DICは、千葉工場(千葉県市原市)にエポキシ樹脂の生産プラントを新設する。新プラントは2029年7月より供給を始める予定。これにより半導体用エポキシ樹脂の生産能力は約6割増強されることになる。
DICは2025年8月、千葉工場(千葉県市原市)にエポキシ樹脂の生産プラントを新設すると発表した。新プラントは2029年7月より供給を始める予定。これにより半導体用エポキシ樹脂の生産能力が約6割増強されることになる。
エポキシ樹脂は、反応性の高い熱硬化型樹脂。成形性や耐熱性、電気絶縁性、接着性などに優れ、幅広い用途で活用されている。特に半導体用途のエポキシ樹脂は、高速で大容量通信などに対応するため、高耐熱化や寸法安定性の向上、伝送損失の低減などが求められているという。
高性能な半導体デバイスの需要が高まる中で、同社のエポキシ樹脂製品についても安定供給が強く求められている。このため、既存プラントの隣接地に新規プラントを建設することにした。エポキシ樹脂の生産能力を拡大することで、中長期にわたる安定した供給体制を確立していく。また、新規生産プロセスの導入により、高い品質と生産性のさらなる向上を目指す。
なお今回の投資は、経済安全保障推進法に基づく「供給確保計画」として、経済産業省より認定されたことを踏まえて実施するもので、最大30億円の助成金が支給される。
DIC、2024年12月末までに液晶材料事業から撤退
DICは、液晶材料事業について2024年12月末までに撤退することを決めた。同社が保有する関連の知的財産については、中国のSlichemへ譲渡することで合意した。
「PFASフリー」の界面活性剤を開発、DIC
DICは、PFAS不使用の界面活性剤「MEGAFACE EFSシリーズ」を開発した。同社の従来フッ素系界面活性剤と同等以上の性能を持つといい、半導体やディスプレイなどの用途において、フッ素系製品の代替品としての適用を期待しているという。
住友ベークライト、中国に半導体封止材の新工場
住友ベークライトは、中国における半導体封止材の生産拠点である「蘇州住友電木」で新工場が完成し、竣工式を行った。2025年より本格量産を始める予定。
半導体産業を支援するコミュニティ「RISE-A」設立、三井不動産
三井不動産は、半導体分野における技術とニーズをつなぐ産業支援コミュニティとして、一般社団法人「RISE-A(ライズ・エー)」を設立したと発表した。既に会員募集を始めており、半導体分野の産業創造に向けた共創の場や機会を提供する。RISE-Aの理事長には名古屋大学教授の天野浩氏が就任した。
宇宙向け半導体材料、レゾナックが国際宇宙ステーションで評価へ
レゾナックは、開発中の宇宙向け半導体封止材の評価実験を、2025年秋ごろにも国際宇宙ステーションで行う。宇宙線に起因する電子機器の誤動作を低減する封止材を用いた評価用半導体チップをISSへ輸送し、船内外に設置した材料暴露実験装置内の半導体チップを動作させた状態で、ソフトエラーの低減効果を評価する。
JDIの液晶の知見、先端半導体パッケージングの中核技術に
ジャパンディスプレイ(JDI)は「JPCA Show 2025」に台湾を拠点に先端半導体パッケージングやセンサーを手掛けるPanelSemiと共同で出展し、セラミック基板上に高精細RDL(再配線層)配線を形成したサンプルを展示した。
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