インテル執行役員 技術・営業統括本部の本部長である町田奈穂氏は「国内PC市場は、Windows 10のサポート終了やコロナ禍に購入したPCの買い替え需要など、複数の要因が重なったことで、2025年に大きく成長した。その中でもAI PCの割合が順調に拡がっていて、2029年には全体の89%がAI PCになる見込みだ」と語る。
AIアプリの開発ワークショップ「PEAR Experience」を2025年11月からスタートすることもアピールしつつ、「IntelはAI PCの分野でも圧倒的なエコシステムを構築し、業界をリードしていきたい」と述べた。
インテルIA技術本部 部長の太田仁彦氏によると、Panther Lakeは既存のAI PC向けプロセッサ「インテルCore Ultraプロセッサ(シリーズ2)(開発コード名:Lunar Lake)」の電力効率の高さと、「インテルCore Ultraプロセッサ(シリーズ2)(開発コード名:Arrow Lake)」のパフォーマンスの高さを両立した「良いとこどりのアーキテクチャ」だという。
Lunar Lakeで用いられた第2世代拡張ファブリックを用い、「Foveros-S 2.5D」パッケージング技術を適用する。GPUをコンピューティングタイルから分離する、8コア/16コア/16コア Xe-coreの全デザインに共通パッケージを採用するなど、拡張性の高さも特徴だという。
パフォーマンスを向上しつつ、消費電力の削減も達成していて、「次世代モバイルに最適なアーキテクチャを実現できた」(太田氏)と語った。
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