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NIL技術を応用しウエハーを平たん化、キヤノンウエハー表面の凹凸を5nm以下に

キヤノンは、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)技術を応用し、ウエハーを平たん化する「IAP(Inkjet-based Adaptive Planarization)」技術を開発した。2027年中にも製品化する予定だ。300mmウエハー全面を一括押印すれば、製造工程で生じる表面の凹凸を5nm以下に抑えられる。

» 2026年01月15日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

2027年中にもIAP技術を用いた装置を製品化へ

 キヤノンは2026年1月、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)技術を応用し、ウエハーを平たん化する「IAP(Inkjet-based Adaptive Planarization)」技術を開発したと発表した。2027年中にも製品化する予定だ。300mmウエハー全面を一括押印すれば、製造工程で生じる表面の凹凸を5nm以下に抑えられるという。

 半導体デバイスの製造工程では、成膜や配線の工程を繰り返すことで、ウエハー表面にわずかな凹凸が生じる。これがCD誤差やパターンエッジの位置ずれにつながり、歩留まりや生産性に大きく影響する。こうした状況を回避するため、ウエハーを平たん化する作業が必要となる。

 ウエハーの平たん化手法として現在は、スピンコート技術やCMP技術が用いられている。ただ、これらの手法は工程が複雑となり、製造コストが増大するという課題もあった。キヤノンはこれまで、インクジェット方式でレジストを塗布したウエハーに、回路パターンが刻まれたマスクを押し当てて回路を転写するNIL技術を開発。2023年10月からナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」として発売している。

 今回開発したIAP技術は、ウエハーの平たん化にNIL技術を応用した。具体的には、ウエハー表面に生じた凹凸の分布に合わせ、インクジェット方式によって平たん化材料(樹脂)を適切に配置、その上から平たんなガラス板を押し当てる方法だ。これにより、300mmウエハー全面を一括して、高い精度で平たん化することに成功した。

左はIAP技術による平たん化工程の概要、右は従来の平たん化手法との比較[クリックで拡大] 出所:キヤノン

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