EE Timesは、NVIDIAがGroqを買収したのは純粋にその技術やアーキテクチャのためではなく、商業上の要因も大きく影響していると推測している。Groqは資金力のある中東の企業と重要な提携関係を結んでいて、既に同地域に大規模クラスタを展開している。ソブリンAI関連の取引も行っていて、これはNVIDIAにとって魅力的に映ったのかもしれない。
とはいえ、これまでのGroqの最大のセールスポイントの1つは「NVIDIAではないこと」、つまりソブリンAIインフラの現実的かつ安価な選択肢であることだった。しかしこの選択肢はもはや機能していない可能性があり、将来のソブリンAI購入者はいずれにしてもNVIDIAの交渉戦術とサプライチェーンの制約にさらされることになるだろう。
NVIDIAの最大の懸念はハイパースケール顧客が自社製の極めて優れたチップとシステムを設計/構築し、NVIDIAのGPUにそれほど依存しなくなることだ。NVIDIAがGroqを買収する動機には、これらのハイパースケール顧客がGroq製品を購入することを阻止したいという意図が含まれている可能性がある。Groqの技術は、MetaやMicrosoft、OpenAIといった、自社製ハードウェア計画が大きく成功する前の企業に大きな変化をもたらすかもしれないものだったからだ。
NVIDIAは依然として、GPUであらゆることが可能だと本気で信じているのだろうか。この200億米ドル規模の買収は、AIがバブルであることを意味するのか、そうでないことを意味するのか。この金額は、AI分野における他のスタートアップ企業や新規参入企業の評価額にどのような影響を与えるのだろうか。今回の取引はCerebrasの今後のIPO(新規株式公開)にどのような影響を与えるのだろうか。GroqCloudはどうなるのだろうか。答えよりも疑問の方がまだ多い。EE Timesは2026年も注視していくつもりだ。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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