2026年1月14日(米国時間)、GlobalFoundriesがSynopsysのARCプロセッサのIP(Intellectual Property)ソリューション事業の買収を進めていることを発表した。GFは2025年にMIPSも買収しているので、これによって「MIPS」と「ARC」という2つの主要なプロセッサアーキテクチャが同じ企業のもとに収まることになる。
2026年1月14日(米国時間)、たGlobalFoundries(GF)が、SynopsysのARCプロセッサのIP(Intellectual Property)ソリューション事業を買収すると発表した。GFは2025年にMIPSも買収している。これによって、「MIPS」と「ARC」という2つの主要なプロセッサアーキテクチャが同じ企業のもとに収まることになる。今回の買収にはエンジニアや設計者からなるチームも含まれる。また、SynopsysのARC事業は買収後、GFのMIPS事業に組み込まれるという。
この買収によって、GFはSynopsysのプロセッサIPポートフォリオを獲得する。このポートフォリオは、RISC-Vプロセッサ、CPU、DSP、NPU、開発ツールキット「ARC MetaWare」を含む関連ソフトウェアで構成されている。加えて、ASIP(Application Specific Instruction Set Processor)の設計と実装を自動化するためのツール「ASIP Designer」「ASIP Programmer」も買収対象となる。Synopsysは自社の発表の中で、プロセッサIPの顧客が買収取引の間も混乱なくサポートを受けられるよう、GFと連携していくことを強調した。
MIPSでCEOを務めるSameer Wasson氏は、米EE Timesによるインタビューの中で「MIPSとARCは素晴らしい組み合わせだ。世界の自動化が進み、よりインテリジェントになっていく中で、プロセッサには低電力化、低コスト化に加え、AI処理能力も一層求められている。そのため、世界で最も成功したRISC企業を1つにして攻勢をかけ、フィジカルAIの世界で説得力のあるソリューションを提供していくことは極めて自然な決断といえる」と語った。
公式発表の中で、GFでCEOを務めるTim Breen氏は「今回の買収によって、当社はフィジカルAI領域でのリーダーシップをさらに強化する。SynopsysのARC IPとMIPSの技術をGFの高度な製造能力と組み合わせれば、AI用アプリケーションをいち早く革新させる技術の導入を進められる。この動きによってGFの技術ロードマップは強化され、フィジカルAIへの対応を進める顧客に対してエンドツーエンドのソリューションを提供できる」と述べた。
GFは、今回の戦略的な動きが同社のMIPSを用いたフィジカルAI関連のロードマップを加速させ、カスタムシリコンソリューションにおける能力を強化すると主張した。同社のプレスリリースには他にも「買収が完了すれば、これらの資産とエキスパートチームはMIPS、つまりはGF傘下に統合される。それにより、MIPSは特にフィジカルAIアプリケーション向けの包括的なプロセッサIP製品を提供できるようになる。製品群の拡張によって、IPライセンシングとソフトウェアの両面でエンゲージメントが強化され、GFの顧客は製品をより早く市場に投入できるようになる」とある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング