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キヤノンとNTT東が協業、柔軟なボリュメトリックビデオシステム構築IOWNを活用

キヤノンとNTT東日本は、新たな映像体験の創出に向けて協業する。高速で大容量、低遅延の通信を可能にする商用サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」を活用した、フレキシブルな「ボリュメトリックビデオシステム」の構築に向けて、技術検証を始めた。

» 2026年02月04日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

キヤノンとNTT東日本、新たな映像体験の創出に向けて協業

 キヤノンとNTT東日本は2026年1月、新たな映像体験の創出に向けて協業すると発表した。高速で大容量、低遅延の通信を可能にする商用サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN(以下、All-Photonics Connect)」を活用した、フレキシブルな「ボリュメトリックビデオシステム」の構築に向けて、技術検証を始めた。

 NTT東日本は、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の実現に向け、通信ネットワーク全区間で光波長を専有するAPN(オールフォトニクスネットワーク)技術を用いたAll-Photonics Connectを2024年12月から提供している。ユーザー拠点間で最大800Gビット/秒(帯域保証)の通信環境を提供する。

 キヤノンは、撮影から映像生成までをリアルタイムに行えるボリュメトリックビデオシステムを開発し、スポーツ中継や音楽ライブ配信などに提供してきた。これは約100台のカメラで同時撮影した映像から、空間全体を3Dデータ化できるシステムだ。ただ、大容量のデータを扱うためこれまでは、カメラのデータ処理から視点操作、映像生成といった全ての工程を撮影現場で行ってきた。

 今回の協業では、撮影拠点や映像生成拠点、視聴拠点をそれぞれAll-Photonics Connectで結ぶ。高速で大容量、低遅延のAll-Photonics Connectと連携させることで各機能を分散でき、自由度の高いボリュメトリックビデオシステムの構築が可能となる。これまでのように、スタジアムなどの撮影拠点に映像生成サーバを持ち込む必要がなくなるという。

 実験では、All-Photonics Connectを介して大容量のカメラデータを伝送し、視聴拠点からの自由視点操作において映像と視点情報を遅延やゆらぎなく処理するための検証を行っていく。

All-Photonics Connectを活用したボリュメトリックビデオシステムの将来像[クリックで拡大] 出所:キヤノン、NTT東日本
従来のシステムとAll-Photonics Connectを活用したボリュメトリックビデオシステムの検証イメージ[クリックで拡大] 出所:キヤノン、NTT東日本

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