エレファンテックは、次世代半導体パッケージに向けたガラスビア用銅ナノペースト「SAphire G」を開発した。高いアスペクト比(AR)のガラス基板貫通ビア(TGV)における導通形成において、低い収縮特性と高い信頼性を実現している。
エレファンテックは2026年4月、次世代半導体パッケージに向けたガラスビア用銅ナノペースト「SAphire G」を開発したと発表した。高いアスペクト比(AR)のガラス基板貫通ビア(TGV)における導通形成において、低い収縮特性と高い信頼性を実現した。
AIおよび高性能コンピューティング(HPC)などに向けた半導体パッケージは、高密度化や大型化が進む。このため、従来の有機基板では熱による「反り」や微細配線を形成できる「限界」などが課題となっていた。そこで注目されているのがガラス基板だ。ただガラス基板も実用化に向け、これまでは高ARビアにおける導通形成の方法が課題となっていた。
開発したSAphire Gは、独自の自己組織化銅ナノ粒子(SA-CuNP)技術を用いた。この技術は15nmクラスの銅ナノ粒子がミクロンサイズの銅粒子表面に吸着し、全体が大きなナノ粒子として機能する。これにより、ナノ粒子含有量を約10wt%に抑えつつ低温焼結性を実現した。さらに、有機分散剤を1wt%未満とし焼結後の不純物残存を最小限にとどめた。
このSA-CuNP技術をTGVフィル用途に最適化した結果、SAphire Gはナノ粒子が少なく硬化収縮を大幅に抑えることができた。そして、直径が50μmで厚みが0.5mmのTGVにおいて、ポイドやクラックを抑えた導体の形成を可能にした。
加工プロセスもペーストを充填して焼結するという単純な工程である。しかも銀系材料と比べ、材料費が約60分の1という銅をベースとしている。その上、独自の粒子設計を行うことで、銀系ペーストに匹敵する導電性能を実現できる可能性があるという。
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