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Intel、Ultrabookに期待も2012年Q4の売り上げ増は見込まずビジネスニュース 企業動向(2/2 ページ)

» 2012年10月19日 10時35分 公開
[Dylan McGrath,EE Times]
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 Intelは、2012年第3四半期の売上高を、第2四半期のほぼ横ばい、前年同期比では5%減となる135億米ドルと発表した。純利益は、第2四半期比で5%増、前年同期比では14%減となる30億米ドル(1株当たり58米セント)だった。

 PC向けプロセッサ分野においてIntelの主な競合先であるAMD(Advanced Micro Devices)も2012年第3四半期の暫定的な業績を発表したが、売上高は当初の予想を下回り、同年第2四半期に比べて約10%減少する結果となった。

 Intelは、2012年第4四半期の売上高を131億〜141億米ドルと見込んでおり、売上高がこの金額の中間点になった場合、連続して1%増加することになる。IntelのCFO(最高財務責任者)であるStacy Smith氏は、Intelが2012年第4四半期の売上高目標をわずかな増加にとどめたのは、世界経済への懸念や成熟した市場の減速、企業からの需要の鈍化といった要因がある中で、顧客の発注パターンに注意しているためであるとした。

 Intelの幹部によると、2012年第3四半期の売上高が修正した目標値を上回ったにもかかわらず、同社は引き続き、マクロ経済の厳しい状況、PC需要の低迷、PCサプライチェーンにおけるプロセッサの在庫の減少といった、困難な状況に立ち向かっているという。

 IntelのOtellini氏は、四半期決算の発表後に開催されたアナリストとのカンファレンスコールの中で、「2012年第4四半期におけるPC事業の成長率は、この時期の平均的な成長率のおよそ半分になると見込んでいる」と述べた。Otellini氏は、「顧客は、不安定な経済に直面していることに加え、(Microsoftの)『Windows 8』の発表というタイミングの中で、在庫の扱いに慎重になっている」と述べている。

 Otellini氏は、2012年第3四半期の終わりにPC関連の売上高が伸びた要因として、顧客がWindows 8の発表日である2012年10月26日を前に、システムの生産を開始したためとしている。

 Intelの幹部によれば、Intelは、2012年第3四半期に4億米ドルにまで膨れ上がった過剰在庫を解消するために、設備稼働率を下げるという。また、2012年の設備投資の見込み額を125億米ドルから113億米ドルに下方修正しており、既存のプロセスのチップの製造に使ってきた装置などを、14nmプロセスのチップの製造に割り当てるとしている。

【翻訳:青山麻由子、平塚弥生、編集:EE Times Japan】

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