2013年第2四半期のスマートフォンの出荷台数が、フィーチャーフォンを上回った。フィーチャーフォンの出荷台数は前年同期比で21%減となる2億1000万台。一方のスマートフォンの出荷台数は、前年同期比で47%増加している。OS別では、引き続きAndroidが圧倒的なシェアを占めている。
米国の市場調査会社であるGartnerによれば、2013年第2四半期におけるスマートフォンの世界出荷台数は、前年同期比47%増となる2億2500万台に達し、初めてフィーチャーフォンを上回る結果となった。
一方で、フィーチャーフォンの出荷台数は、前年同期比で21%減となる約2億1000万台だったという。
Gartnerで主席リサーチアナリストを務めるAnshul Gupta氏は、発表資料の中で「2013年第2四半期における携帯電話機の総出荷台数のうち、スマートフォンが占める割合は51.8%に達した。スマートフォンの出荷台数がフィーチャーフォンを上回ったのは、今回が初めてだ」と述べている。
Gartnerによると、2013年第2四半期における携帯電話機の世界出荷台数は、前年同期比で4%増となる4億3500万台に達したという。
また、米国の市場調査会社であるIHS iSuppliによると、Samsung Electronicsは、2013年第2四半期のスマートフォン出荷台数ランキングにおいて、世界第1位の座を維持したという。同社の市場シェアは、2012年第2四半期には30%だったが、2013年第2四半期には約32%に拡大した。また、Appleのスマートフォン出荷台数は、前年同期比で10%増となる3200万台だったという。
Gartnerによれば、2013年第2四半期のOS別世界スマートフォン出荷ランキングにおいて、Microsoftの「Windows Phone」が、市場シェア3%を獲得して第3位にランクインしている。同社は今回、初めてBlackBerryを追い抜いた。Androidは、市場シェアを前年同期の64%から79%にまで拡大し、圧倒的な強さで第1位を維持している。
Gupta氏は、「Microsoftは2013年第2四半期に、わずかながらもシェアを拡大することに成功した。同社は今後も引き続き、アプリ開発メーカーからの高まる関心に応え、ユーザーに向けてWindows Phoneの魅力をアピールしていく必要がある」と述べている。
Gupta氏は、「2013年第2四半期における携帯電話機の出荷台数が順調に伸びていることもあり、2013年全体の携帯電話機出荷台数は、18億2000万台に達するとみている。ホリデーシーズンに向けてさまざまなフラッグシップモデルが市場に投入されている他、スマートフォンの販売価格が下がり続けていることなどから、2013年後半もスマートフォンの普及が拡大すると考えられる」と述べている。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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