半導体製造装置の2015年第1四半期の出荷額は、前四半期比7%増の95億2000万米ドルだった。仕向け地別では、中国が前四半期比73%増と大きく伸びた。
半導体製造装置/材料関連の業界団体であるSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は2015年6月9日、半導体製造装置の2015年第1四半期の世界総出荷額を発表した。これによると、総出荷額は95億2000万米ドルとなり、前四半期に比べて7%の増加となった。前年同期と比較すると、6%減となっている。
また、2015年第一四半期の半導体製造装置の受注額は96億6000万米ドルで、前四半期比3%減、前年同期比では2%減となっている。
半導体製造装置の仕向け地別にみると、中国の出荷額は前年同期比32%減となっているが、前四半期比では73%の大幅な増加となった。韓国に関しては、2位の台湾に大幅な差をつけて最大市場を維持し、26億9000万米ドルとなっている。
日本の出荷額は順調に増加を続け12億6000万米ドルとなり、前期比13%増、前年同期比では31%の増加となっている。台湾と北米の出荷額は減少傾向だ。
2015 1〜3月期 | 2014 10〜12月期 | 2014 1〜3月期 | 前期比 | 前年同期比 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
韓国 | 2.69 | 2.09 | 2.03 | 29% | 33% | |
台湾 | 1.81 | 2.03 | 2.59 | -11% | -30% | |
北米 | 1.47 | 1.83 | 1.85 | -19% | -20% | |
日本 | 1.26 | 1.11 | 0.96 | 13% | 31% | |
中国 | 1.17 | 0.68 | 1.71 | 73% | -32% | |
欧州 | 0.69 | 0.58 | 0.58 | 19% | 19% | |
その他 地域 |
0.43 | 0.59 | 0.42 | -27% | 1% | |
合計 | 9.52 | 8.91 | 10.15 | 7% | -6% | |
(単位:10億米ドル) 出典:SEMI/SEAJ |
SEMI 国際副社長のJonathan Davis氏は2014年12月に行われた会見*1)で、「メモリなどの需要拡大傾向は2015年も続き、デバイスメーカーの投資は拡大する」との見通しを示し、半導体製造装置の販売額は過去最高の437.6億米ドルになると予測している。
*1)関連記事:SEMIが2015年半導体製造装置市場予測を発表――過去2番目となる約440億米ドル規模へ
なお、今回発表した半導体製造装置の総出荷額は、SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で、世界100社以上の半導体装置メーカーから毎月提供されているデータを集計したものである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.