台湾のソノースター(Sonostar)が展示したスマートウオッチは、液晶ディスプレイではなく電子ペーパーディスプレイを搭載している。このため、直射日光に当たっても見やすく、消費電力も低い。
ソノースターは「CEATEC JAPAN 2013」(2013年10月1日〜5日、幕張メッセ)で、1.73インチの電子ペーパーディスプレイを搭載するスマートウオッチ「SmartWatch」を披露した。2013年12月に量産を開始し、2014年1月から世界各国で出荷を開始するという。日本での価格は1万8900円になる予定だ。
SmartWatchは、E Inkが提供する、タッチ対応の電子ペーパーディスプレイを搭載している。ディスプレイの解像度は320×240画素。電子ペーパーディスプレイは、低消費電力で日光の下でも視認性に優れているといった特徴を持つことから、液晶ディスプレイではなく、あえて電子ペーパーディスプレイを選択したという。「液晶ディスプレイに比べて約60%以上の低消費電力化を実現している。SmartWatchは、使用方法にもよるが、電池が5日から1週間もつ。Samsung Electronicsのスマートウオッチ『GALAXY Gear』やソニーの『SmartWatch MN2』に比べて、2〜7倍ほど電池がもつ」(ソノースター)。
SmartWatchは、AndroidまたはiOSを搭載したスマートフォンとBluetoothで接続して使用する。AndroidはAndroid 2.3以降、iOSはiOS 7まで対応している。電話の着信の他、メールやTwitter、Facebookの新着情報を確認したり、スマートフォンで音楽を聞いている場合に音量の調整やスキップ、曲を選択したりすることもできる。
本体にスピーカとマイクはないので通話はできない。着信があった場合、「着信拒否」「ミュート」が表示される。「ミュート」には、「今、電車にいます」など短いメッセージを登録できるようになっていて、「ミュート」をタッチすればそのメッセージが相手に送られるという。
ソニーやSamsung、クアルコムなどの大手メーカーがスマートウオッチを発表(あるいは発売)する中、ソノースターは低い消費電力とシンプルな機能で勝負をしていく考えだ。
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