Sensinodeの「NanoStack」技術は、インターネットやWebページのプロトコルの複雑性を解消し、IoT向けデバイスの開発を簡略化することができる。Thingsquareと同様に、6LoWPANを採用しているという。
6LoWPANは、データ通信のオーバーヘッドを削減できるだけでなく、消費電力量を最小限に抑え、低帯域幅での通信も可能にする。通常、ヘッダで大量のバイトが使われているが、これをわずか7バイトにまで圧縮することによって実現している。またSensinodeは、CoAP(Constrained Application Protocol)をサポートしているので、組み込み型のスマートシステムをエンドツーエンドで開発することも可能だ。
Sensinodeが提供するNanoStack技術は、IPv6を採用しているため、低消費電力の無線機器同士をインターネットを介して通信させることが可能だ。また、Sensinodeの製品は、「NanoRouter」と併用することにより、NanoRouterが導入されているあらゆる場所に、インターネットルーティングを提供できるという。低消費電力で駆動する膨大な数の機器同士を、簡単に接続することが可能だ。
ARMは最近、Sensinodeを買収した。その狙いは、拡大し続けるIoT分野向けに、Sensinodeの技術をさらに発展させていくことにある。
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