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IoT時代に備える、簡単な無線接続をかなえる11の機器(前編)無線通信技術(4/6 ページ)

» 2013年10月17日 10時00分 公開
[Cabe Atwell,EE Times]

【3】ARMが目をつけた、Sensinodeの技術

 Sensinodeの「NanoStack」技術は、インターネットやWebページのプロトコルの複雑性を解消し、IoT向けデバイスの開発を簡略化することができる。Thingsquareと同様に、6LoWPANを採用しているという。

 6LoWPANは、データ通信のオーバーヘッドを削減できるだけでなく、消費電力量を最小限に抑え、低帯域幅での通信も可能にする。通常、ヘッダで大量のバイトが使われているが、これをわずか7バイトにまで圧縮することによって実現している。またSensinodeは、CoAP(Constrained Application Protocol)をサポートしているので、組み込み型のスマートシステムをエンドツーエンドで開発することも可能だ。

 Sensinodeが提供するNanoStack技術は、IPv6を採用しているため、低消費電力の無線機器同士をインターネットを介して通信させることが可能だ。また、Sensinodeの製品は、「NanoRouter」と併用することにより、NanoRouterが導入されているあらゆる場所に、インターネットルーティングを提供できるという。低消費電力で駆動する膨大な数の機器同士を、簡単に接続することが可能だ。

 ARMは最近、Sensinodeを買収した。その狙いは、拡大し続けるIoT分野向けに、Sensinodeの技術をさらに発展させていくことにある。

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