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−40〜85℃の使用温度範囲を実現、クランプ式電流センサーTECHNO-FRONTIER 2014

日置電機は、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、使用温度範囲が−40〜85℃と広く、基本振幅確度が±0.3%と高い、クランプ式AC/DC電流センサー「CT6841/CT6843」をデモ展示した。

» 2014年07月25日 15時50分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 日置電機は、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、使用温度範囲が−40〜85℃と広く、基本振幅確度が±0.3%と高い、クランプ式AC/DC電流センサー「CT6841/CT6843」をデモ展示した。自動車のエンジンルームなど、耐熱性能が要求される場所での電流測定に向ける。

エンジンルーム内での電流測定にも対応

 CT6841は定格電流20Aで周波数特性がDC〜1MHz、CT6843は同じく200AでDC〜500kHZの電流センサーである。従来品は使用できる温度範囲が0〜40℃となっていた。これに対して新製品は、使用温度範囲を広げ、−40〜85℃でも感度の変化がほとんどない。このため、恒温室や温度変化の大きい機器内部での電流測定を可能とした。また、センサーのヘッド部と握り部分を従来製品に比べて小型化し、片手でも容易に扱えるようにしたことで操作性も向上している。「EV/HEVで高精度な電流測定のニーズが増加している。新製品はこうした要求に応えるため開発した」(説明員)と話す。

使用温度範囲が広く、高精度な電流測定を実現するクランプ式AC/DC電流センサー「CT6841/CT6843」。同社のパワーアナライザに接続してデモ展示を行った。

 さらに、AC/DC電流検出方式として、セロフラックス方式を採用した。この方式はホール素子を用いた検出方式に比べて、オフセットドリフトが少なくゼロ点の安定性に優れている。このため、より正確に電流測定が可能になるという。クランプ式ながら。振幅確度は±0.3%、位相角度は0.1%を実現している。

 CT6841/CT6843は、EV/HEVの収支測定、インバータ/パワーコンディショナの変換効率評価、燃料電池やワイヤレス給電などの評価、といった用途に対応することができるが、同社ではとりわけEV/HEV用途に注力していく考えである。


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