開発体制に関しては、「IPベースで協力していく」(Rodgers氏)と述べ、互いに連携はするものの基本的な体制は現状を維持するとの方針を示した。Spansionが2013年8月に買収した富士通セミコンダクターのマイコン/アナログ事業をベースとした日本法人についても「マネジメントなどを含め現行の体制を合併後も維持する」(Kispert氏)と明言。「富士通セミコンダクターとの関係は、非常に良好であり、これを維持する。合併後も富士通セミコンダクターとは、製造や品質などのテクノロジーレベルを含め連携していく」(Kispert氏)という。
会見では両氏ともに、新会社は自動車向けに重点を置くことを繰り返し述べ、Spansionの持つ自動車市場向けでの実績を可能な限り生かしていく方針を示した。その1つの表れが、新会社発足後のブランド名だ。新会社の名前はCypress Semiconductorであり、「基本的にCypressブランドで展開する。ただ、Spansionは自動車分野などで高信頼ブランドというイメージを得ており、信頼性、高い品質が求められる分野や一部地域ではSpansionブランドを残す」(Rodgers氏)と語った。
生産体制についても、Rodgers氏「製造拠点を統合する予定はない。日本の自動車市場の顧客から、生産における信頼を得るためには時間がかかる。それにもかかわらず、生産場所をシャッフルするようなことはバカげたこと」と述べた。
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