オン・セミコンダクターは、国際カーエレクトロニクス技術展において、高ダイナミックレンジを実現した、1080pの高画質ビデオに対応する車載カメラ向けCMOSイメージセンサーのデモ展示を行った。
オン・セミコンダクターは、国際カーエレクトロニクス技術展(2015年1月14〜16日、東京ビッグサイト)において、車載カメラ向けCMOSイメージセンサーのデモ展示を行った。高ダイナミックレンジを実現し、1080pの高画質ビデオに対応するCMOSイメージセンサーなどが注目を集めた。
同社はイメージセンサー事業の強化を図ってきた。その一環として、2014年にはアプティナ(Aptina)とトゥルーセンス(Truesense)の2社を買収している。CMOSイメージセンサーの車載用途として同社は、ADAS(先進運転支援システム)やリアビューモニター、運転者の居眠りなどを検知するモニタリングなどに注目する。
展示ブースでもこれらの用途に向けたデモ展示を行った。その1つが2MピクセルのHDR CMOSイメージセンサー「AR0230AT」を実装した1080p対応のカメラモジュールである。多重露光HDR技術により、96dB以上のダイナミックレンジを達成している。動作温度範囲は−40〜105℃と広く、車載向け電子部品規格「AEC-Q100グレード2」に対応している。「車載向けCMOSイメージセンサーでフルHDに対応した製品は、今のところ他にはない。ダイナミックレンジは96dBと広く、ADASに向けた製品である」(説明員)と話す。
ブースでは、1MピクセルのHDR CMOSイメージセンサー「AR0140AT」とイメージシグナルプロセッサ(ISP)を組み合わせた720p車載カメラ用チップセット搭載のカメラモジュール、VGA対応のCMOSイメージセンサーとISPを統合したSoCセンサーを組み込んだ車載リアビューカメラ向けモジュールなどの実演も行った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.