さらに、Bluetooth Smartが提供するワイヤレス通信環境についても触れ、「消費者が接続技術を気にすることなく、人々の生活に関連したあらゆる機器を接続することができる」と述べた。今後のBluetooth Smart対応機器の需要をけん引する用途の一例として、商業店舗や空港施設などにおけるビーコンや、家庭内における家電機器の制御などを挙げた。
これらの機器開発を後押しするのが、「iOS」や「Android」「Windows Phone」といった主要なモバイルOSで、Bluetooth Smartがネイティブサポートされていることだ。この結果、スマートフォンやタブレット端末、PCを始め、TVやセットアップコントローラーなど、Bluetooth Smartハブ機能を持つ機器が急増する。そして、これらにつながる周辺機器として、ウェアラブル機器やフィットネス機器などに加えて、「歯ブラシやおしゃぶりなどでもBluetooth Smart機能を搭載した製品が登場している」(Kroeter氏)という。
調査会社によれば、2018年に「ヘルスケア&フィットネス」、あるいは「スマートホーム」において、無線方式別の接続件数として、Bluetooth技術の利用が急激に増加することが分かった。
なお、「Bluetooth4.2」対応のSoC製品化について、CSRやNordic Semicondutorの担当者は、いずれも「2015年中に市場投入したい」と語った。
会見では、Bluetooth SIG理事会の新役員も公表された。会長にはMicrosoftのトビー・ニクソン氏、副会長にEricssonのマグナス・オルソン氏、書記にAppleのヨアキム・リンデ氏が、それぞれ就任した。この他、2015年1月に米ラスベガスで開催されたCESの会場で発表された「Bluetoothブレイクスルーアワード」のファイナリスト製品も紹介した。2015年3月2日にスペイン・バルセロナで行われるMWC(Mobile World Congress)で、各部門の最優秀賞と総合優秀賞が発表されることになっている。
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