ルネサス、初の通期最終黒字達成へさらに前進――2014年度3Q利益予想を大幅上方修正:ビジネスニュース 企業動向
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2015年1月28日、2014年10月29日に公表していた2014年度(2015年3月期)第3四半期(2014年4〜12月)連結業績予想を上方修正した。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2015年1月28日、2014年10月29日に公表していた2014年度(2015年3月期)第3四半期(2014年4〜12月)連結業績予想を上方修正した。
2014年10月時点予想では、売上高5959億円、営業利益635億円、経常利益601億円、純利益461億円としていたが、今回、売上高6080億円(前回予想比121億円増)、営業利益800億円(同165億円増)、経常利益820億円(同219億円増)、純利益730億円(同269億円増)とそれぞれ上方修正した。
売上高こそ前回予想比2.0%増とわずかな上方修正にとどまるが、利益面は同26〜58%増と大幅な上方修正となった。ルネサスは今回の修正に関して、「円安効果に加え、構造改革による原価低減、販売管理費の削減、プロダクトミックスの改善などにより前回予想を上回る見通しとなった」と説明している。
ルネサスは2014年度通期業績見通しを開示していないが、2010年4月の発足以来、初の通期最終黒字達成の公算が大きくなった。
- 相次ぐリストラ、問われる真価――ルネサス 2014
再建途上にあるルネサス エレクトロニクス。3度のリストラに、“優等生事業”の売却など2014年もいろいろあったルネサスの1年を振り返る。
- 検証 ルネサス再建〜2013年上半期〜
2013年も半分を終えようとした6月27日、ルネサス エレクトロニクスは、モバイル事業からの撤退という大きな決断を下した。2010年4月に誕生した「新生・ルネサス」の象徴として中核事業へと育てるはずだったモバイル事業。結局、売却先が見つからぬまま、再建に向けた構造改革を優先した。株式市場はモバイル事業撤退を好意的に受け止めたようで発表翌日のルネサスの株価は反発した。果たして、ルネサス再建のメドは付いたのか。2013年前半のルネサスを振り返る。
- 検証 ルネサス再建〜2013年下半期〜
間もなく幕を閉じようとしている2013年。国内半導体業界の2013年を振り返れば、やはり国内半導体メーカーの象徴といえるルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)の話題は欠かすことはできない。2010年4月の発足以来、“再建”の宿命を背負い続けるルネサスの2013年下半期(7〜12月)を振り返る。
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2012年、日本の半導体業界の話題を独占していたルネサス エレクトロニクスの業績不振と、状況打開のための経営再建策。結局、官民ファンドの産業革新機構と顧客企業8社から総額1500億円の出資を受けることで決着した。2013年は、富士通セミコンダクター、パナソニックとのSoC事業統合に向けた動きが再び活発化しそうだ。
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米投資会社から1000億円の資金提供を受けると報道されたルネサス。その報道の数時間後、EE Timesはルネサス社長の赤尾泰氏に単独インタビューを実施。同社の再建計画について話を聞いた。前編と後編に分けて公開する。
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