ただし、PLPのWebサイトに掲載されているのは、ルネサスが長期供給を予定している製品に限られる。全ての製品が掲載されているわけではない。もう少し詳しく述べると、産業用製品あるいは汎用製品、自動車用製品であること、市販品であること(特定顧客向けでないこと)、生産ラインが長期供給に適していること、といった条件を満足する必要がある。
また、PLPのWebサイトに掲載されている供給期間は「保証」ではない。「供給状態の維持に務める」期間である。リスクが存在することは留意しておくべきだろう。
ルネサスは民生分野向けの製品から撤退するとともに、産業分野と自動車分野に向けた製品に注力している。言い換えると、新製品はほぼ全て、PLPの対象になり得る。
2015年1月時点では、Webサイトに掲載している産業用製品と一般向け製品の約53%がPLPに登録されている(自動車用製品のPLPは2015年4月以降に始める予定)。品種数で表現すると、マイコンが6510品種、SoCが2品種、パワーデバイスが2093品種、ミックスドシグナルデバイスが431品種、化合物デバイスが753品種である。合計では9789品種に達する。ルネサスによると、この品種数はPLPと同様の取り組みを手掛けている競合他社に比べ、はるかに多いという。
(次回に続く)
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