ロームがマレーシア工場に新棟を建設、ダイオードの生産能力は月産16億個に:ビジネスニュース 企業動向
ロームは、マレーシアの製造子会社であるローム・ワコー・エレクトロニクス・マレーシア(ROHM-WAKO ELECTRONICS(MALAYSIA)に、ダイオードの生産工場を新設する。完成は2016年8月。新棟の生産能力は、フル稼働時で月産16億個になるという。
ロームは2015年3月11日、マレーシアの製造子会社であるローム・ワコー・エレクトロニクス・マレーシア(ROHM-WAKO ELECTRONICS(MALAYSIA)、以下RWEM)にダイオードを製造する新棟を建設すると発表した。ダイオードの需要拡大に対応するためだ。
新棟は地上3階建てで、建築面積は1万2750m2、延べ床面積は3万8250m2。現在、詳細設計を進めている段階で、2015年7月より着工、2016年8月に完成する予定だ。
ロームによると、現在、RWEMにおけるダイオードの生産量は月産7億個強。新棟の建設により、月産16億個(フル稼働時)と、生産能力が2倍以上になる見込みだ。
ロームは2014年11月、タイの生産子会社であるROHM Integrated Systems(Thailand)において、LSIの後工程製造を行う新棟を建設すると発表している(関連記事)。これに続いてRWEMでも新棟を建設し、ディスクリート部品の需要拡大に備える。
RWEMの新棟完成イメージ 出典:ローム
- ローム、タイに後工程工場建設へ――洪水対策も実施
ロームは2014年11月、LSIの後工程製造を行う新棟をタイに建設すると発表した。2014年12月に着工し、2015年12月の完工を目指す。新棟の完成により、同社のLSI後工程の生産能力は約1.4倍になるという。
- サムスン電子が韓国に新たな半導体工場を建設
サムスン電子は韓国のピョンテク(平沢、Pyeongtaek)にある同社のコドク(高徳、Godeok)産業団地内に、新たな半導体製造工場を建設する。
- 東芝、NANDメモリの新製造棟が完成と同時に、3D NANDに向けた新棟建設に着工
東芝は2014年9月9日、NAND型フラッシュメモリを製造する四日市工場(三重県四日市市)の第5製造棟の第2期分完成を発表するとともに、3次元セル構造のNANDメモリ「3D NAND」の専用製造設備を導入する予定の新製造棟(新・第2製造棟)の起工式を行った。
- 東芝が四日市工場の第2棟を建て替え、3Dメモリの製造に向けて
東芝が、四日市工場の第2棟の建て替えを発表した。3次元構造のNAND型フラッシュメモリ(3Dメモリ)の専用工程を行う補助棟として活用するためだ。2015年以降に3Dメモリ製造への切り替えを目指す。
- ローム、電源ICの事業領域を拡大
ロームは、電源用半導体の事業領域を広げている。これまで特定顧客向けにカスタム品を展開していたAC-DCコンバータ用電源ICで汎用品の投入を始めた他、高度な電源回路技術が要求される最先端FPGA向けの電源モジュールを製品化している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.