この連載は、SOEMで作るEtherCATマスタと、EtherCATスレーブを、実際に動かしながら進行していきます。
読み物としても楽しく読んでいただけるよう執筆するつもりですが、実際にEtherCATスレーブを動かしながら読んでいただくと、なお理解が深まると思います。
可能でしたら、デジタルI/OのEtherCATスレーブ(出力でLEDが点灯するもの)を1台、どこかからパクっ……もとい、入手していただければ幸いです(なお、現在私の手元には、オムロンの「GX MD-1611」と、ベッコフオートメーションの「EL1859」があります)。
さて今回は、PCでEtherCATマスタを実現する「Simple Open EtherCAT Master --- SOEM」の簡単な紹介を行いました。
次回以降のスケジュールは、ざっくり以下のように考えています。
フェーズ | 内容(未定) |
---|---|
開始編 | (メイドとご主人様を登場させない、真面目な)EtherCATの動作原理の説明と、 とりあえずSOEMでEtherCATスレーブを動かしてみる |
基礎編 | SOEMとデジタルI/Oスレーブ(1つ)と、トレーサとネットワークアナライザで、 EtherCATの基本的な動作を理解する |
応用編 | SOEMとデジタルI/Oスレーブ(2つ以上)と、プログラムの修正で EtherCATの応用的な動作(論理アドレス等)を理解する |
活用編 | SOEMを使って、EtherCAT版江端家のホームセキュリティシステムを作る |
知財編 | [番外編]EtherCATやFAネットワークのライセンスを考える |
発展編 | SOEMとアナログスレーブを使って、娘(次女)の夏休みの宿題を手伝う |
番外編 | SOEMとステッピングモータスレーブを使って、倒立振子を立てる |
ただし、現時点で、ほとんどのモノが動いていない状態です(娘の夏休みの宿題も未定ですし、倒立振子は影も形もありませんし)。
この連載の締め切りに追い立てられながら、製作も行っていく予定です。
ですが、今回、これで終わるのは、ちょっと寂しいので、SOEMでEtherCATスレーブを起動したところをご覧いただきたいと思います。
次回は、私がこのEtherCATの連載をEE Times Japan編集部に提案させていただいた経緯や、また、SOEMの開発者の方とのやりとりについても、お話ししたいと思います。
それでは、次回にまたお会いしましょう。
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