Xiaomiが投資している対象は多岐にわたる。例えば「セグウェイ」のような乗り物を開発する中国のNinebot(NinebotはSegwayを買収している)、スマートLED電球を手掛けるメーカー、スマートフォンとヘルスケア機器を連携させる技術を開発する米国の新興企業iHealthなどだ。中国の家電メーカーであるMideaとも協業している。
こうした投資におけるXiaomiの“打率”について尋ねると、Lin氏は「答えを出すのはまだ早い」と述べた。全ての製品が、市場でヒットしているわけではない。
Xiaomiの投資戦略は、これまでのところうまくいっているようにみえる。さまざまな企業に少しずつ投資することで、Xiaomiは、従来の家電メーカーよりも相当速いスピードで、Xioamiを中核とする大規模なネットワークを構築してきた。
Xiaomiの勢いがスマートフォン市場で衰えない限り、同社のエコシステム内の企業との連携は続くだろう。
ただ、中核となるスマートフォンビジネスが低迷したらどうなるのか。それは分からない。スマートフォン市場は、そういった低迷がしばしば起こる、無情な市場である。もしXiaomiの勢いに陰りが見え始めたら、エコシステムのメンバーにとっては、同社を見捨てることも自由なのだ。
【翻訳:青山麻由子、田中留美、編集:EE Times Japan】
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