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FD-SOIに注力するフランスLeti、エコシステムの構築へIoT機器設計に向けて(3/3 ページ)

» 2015年07月03日 10時30分 公開
[Junko YoshidaEE Times]
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Leti対IMEC

 研究開発パートナーを探している企業であれば、Letiについて、ライバルであるIMECとの違いを含めて、何らかの知識を持っているはずだ。この2つの研究機関の違いについて尋ねると、Semeria氏は、「両者は相補的な存在だが、運営形態が違う」と答えた。

 Semeria氏は、「IMECは、誰に対しても門戸を開いている、オープンで高水準な巨大プラットフォームとして知られている」と説明する。「IMECのプログラムには材料メーカーから機器メーカーまで幅広い企業が参加しているが、どの企業もIMECの技術を利用し、同じレベルの情報を得ることができる」(同氏)。

 一方でLetiは、いわゆる加盟プログラムという形態では運営していない。Letiは「1分野につき、1パートナー」という姿勢を貫いている。いったん企業と提携すると、Letiは研究開発から、その技術を生産(試作)までもっていくところまでを担う。そして、その技術を、提携した企業に独占的にランセンス供与する。そのためLetiは、十分に時間をかけて提携先を選択する。多くの話し合いを重ね、相手のビジネスや技術内容を理解する。Letiは、こうした話し合いが、提携後に最良の結果を生むと確信しているという。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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