無線通信技術では、Samsung ElectronicsがFD-MIMO(Full Dimension MIMO)のデモを披露した。FD-MIMOは、3次元でビームフォーミングを行うもの。Samsungが開発した基地局と、NIのSDR(Software Defined Radio)ハードウェア「NI USRP-2953R」4台で構成されている。USRP-2953Rを端末に見立てて、基地局から4台それぞれのアンテナに電波を送り、スループットなどを確認する。デモでは、3.5GHz帯を使用していた(USRP-2953Rの対応周波数帯は、1.2GHz〜6GHzとなている)。なお、Samsungは、3.5GHzの他、28GHz帯のミリ波帯を使う無線通信についても開発を進めている。
NIは、LTEや無線LANのスタックを自由に変更できる商用のライブラリ「LabVIEW Communications System Design Suite」を2014年12月に発表している。同ライブラリとUSRP-2953RなどのSDRハードウェアを組み合わせることで、次世代無線通信システムの試作を短時間で行えるとしている。
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