市街地を走行できる究極のエコカーレース「フォーミュラE」のテストカーがCEATEC 2015に登場した。
タイコ エレクトロニクス ジャパンは、「CEATEC JAPAN 2015(CEATEC 2015)」において、「フォーミュラE」に参戦するアンドレッティチームのテストカーをメインステージで紹介した。同社のコネクタ製品やセンサー製品が搭載されている。「未来に向かって進化し続ける」という同社の使命を1つの形で紹介した。
タイコ エレクトロニクス ジャパン/TE Connectivityグループは、コネクタ製品を中心にセンサー、リレー、ポリスイッチ、電線などを提供し、自動車や家電製品から、コンピュータ、航空宇宙機器に至るまで、さまざまな応用分野で接続技術の進化を支えてきた。
今回は、「Driving the Connected Future〜すべてのものがつながる未来へ〜」を展示テーマとし、EV(電動自動車)レースのF1と呼ばれるフォーミュラEのテストカーをブース中央部で展示した。TE Connectivityグループが公式技術パートナーとなっているアンドレッティチームの車両である。先端テクノロジを詰め込んだ「究極のエコカー」に対して、TE Connectivityグループは、単なるスポンサーというだけでなく、過酷な使用条件でも十分な品質と性能を実現するコネクタ製品「DEUTSCH ASシリーズ」を始め、センサー製品や電線、熱収縮チューブなどを供給している。
製品展示コーナーでは、自動車向け製品について独自のカーモデルを作成し、コネクタやセンサー、インバータユニットなどの車両搭載イメージを具体的に示した。その1つに「アンビエント ライティング」がある。LED光源と透明な導光管を組み合わせた製品で、ドア内側に取り付けるライトガイドや足元照明などに利用することができる。「光源からの距離に関係なく、均一な光を特定の方向のみに取り出すことができる技術と、LIN対応基板やハーネスなども含めて一括でソリューションを提供できるが当社の強み」(説明員)と話す。音楽などと連動した調光/調色制御も行うことが可能だ。「海外の自動車メーカーには5〜6年前から採用されている。日本の自動車メーカーにもこれから本格的にアプローチしていきたい」と語った。
これ以外にも、非接触で電力や電気信号を伝送することができる非接触コネクタ「ARISO」や、電化鉄道車両向けの電磁式の「VESA AC 真空遮断機」などを紹介した。
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