ルネサス エレクトロニクスは2015年11月、SAAB Automobile(サーブ・オートモービル)を傘下に持つスウェーデンのNational Electric Vehicle Sweden(ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン/以下、Nevs)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2015年11月6日、スウェーデンのNational Electric Vehicle Sweden(ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン/以下、Nevs)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。Nevsの電気自動車用Phoenixアーキテクチャ技術と、ルネサスが培ってきた新エネルギー自動車向け技術を用い、中国の新エネルギー自動車市場向け各種システムソリューションを共同で開発していくという。
Nevsは、Tianjin Binhai Hi-tech industrial Development Area(THT)やState Research Information Technology、Bohua Investmentといった中国企業が資本を保有する企業で、車両の研究と、新エネルギー自動車技術の開発を手掛ける。2012年6月に、スウェーデンのSAAB Automobile(サーブ・オートモービル)の資産、技術、知的財産を買収している。
今回のパートナーシップ締結により、ルネサスとNevsは、中国市場向け電気自動車の研究開発に、正式に着手するとともに、新エネルギー自動車の中国市場向け戦略を立案するという共同プロジェクトも開始するという。具体的には、モータ駆動システムや、車載情報システム、ADAS(先進運転支援システム)、セーフティコントロールシステムや、クラウドにアクセスするような新しい分野のシステムの研究開発を行う。
ルネサスでは、「半導体メーカーと自動車メーカーが、産業界における両端から直接協力することにより、新エネルギー自動車産業の中で、より安全で環境に配慮したインテリジェントな自動車開発をリードしていく」としている。
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