HpFPは、TCP互換(プログラムレベルで置き換え可能な)通信プロトコルである。このため、遅延が発生するような既存の通信環境でも、TCPのソケットライブラリをHpFPライブラリに置き換えるだけで高速にすることが可能となる。しかも、HpFPの通信ソケットライブラリは、標準的なC言語で記述されており、OSには依存しない。現在はLinux版のみを実装しているが、今後はWindows版や Mac OS X版、iOS版、Android版など、それ以外の主要なOSで動作するソケットライブラリも開発していく計画だ。
なお、HpFPを利用した10G対応のインターネット環境を広く普及させていくためにNICTでは、「遠隔地からクラウドストレージに高速にアクセスできるネットワークファイルシステム」、「遠隔地からのノイズレス4k/8k映像伝送」、「1kB程度の小サイズファイルの大量ファイル高速伝送」、「高速なインターネット向けウェブアプリケーション及びウェブブラウザ」などの用途について、共同開発していくパートナーを探している。
ドローンの安全な制御通信は量子鍵配送が実現する
ネットワークの異常を早期発見、NICTらが開発
NICTと富士ロジテック、物流倉庫の作業を効率化
200インチ裸眼3Dディスプレイに映るCGを自在に操れるシステムを開発Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング