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負荷切断機能搭載、昇圧DC-DCコンバーターIC家庭用健康機器、ウェアラブル機器向け

トレックス・セミコンダクターは、負荷切断機能を搭載した昇圧DC-DCコンバーターIC「XC9141/XC9142」シリーズを製品化した。

» 2016年04月28日 15時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 トレックス・セミコンダクターは2016年4月、負荷切断機能を搭載した昇圧DC-DCコンバーターIC「XC9141/XC9142」シリーズを発売した。家庭用健康機器やウェアラブル機器などの用途に向ける。

 ポータブル機器向け電源ICでは、パッケージの小型化に加え、スタンバイ状態での誤動作を防止するため入力と出力の導通を切断する負荷切断機能や、入力と出力を導通してRTCの駆動を可能にするバイパススイッチ機能などに対するニーズが高まっている。

 XC9141/XC9142シリーズは、用途に合わせて選択できるよう3タイプの小型パッケージを用意した。外形寸法が1.28×1.08×0.4mmの6端子WLP-6-01パッケージ品や、1.8×2.0×0.6mmの6端子USP-6Cパッケージ品、あるいは2.8×2.9×1.3mmで5端子SOT-25品である。

WLP-6-01パッケージ品の外観

 また、オン抵抗の小さいトランジスタを内蔵することで、入力電流0.8Aまで高い効率で安定した電流を供給することができるという。入力電圧範囲は0.65〜6.0Vでアルカリ電池やニッケル水素電池を1個搭載した機器での利用が可能である。出力電圧範囲は1.8〜5.5Vとなっており、0.1Vステップで設定することができる。出力電流は500mA(入力電圧3.3V、出力電圧5.0V時)あるいは350mA(入力電圧1.8V、出力電圧3.3V時)となっている。内蔵したオシレーターの発振周波数は1.2MHzと3MHzで、用途に応じて周波数を選定することが可能だ。

 動作モードは、XC9141シリーズがPWM制御、XC9142シリーズは軽負荷時も高い効率を実現するためにPWM/PFMの自動切り替え制御となっている。この他、バイパススイッチ機能、負荷切断機能、ソフトスタート機能などを搭載している。保護回路は過電流制限、出力ショート保護といった機能を内蔵した。サンプル価格(税別)は100円。

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