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8インチ基板でGaNデバイスのコスト競争力を強化フランスのGaN専業メーカー(2/2 ページ)

» 2016年05月17日 15時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
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ノーマリーオフの形で提供

 Exaganがターゲットとするのは、太陽光発電システム、ITエレクトロニクス(ノートPCやサーバなどの電源)、車載分野である。車載では特に電気自動車/ハイブリッド車に注力する。Dupont氏によれば、これらの用途を踏まえ、650V品では10kHz〜10MHzのスイッチング周波数をそろえるという。

 Exaganは、基本的にはGaNパワーデバイスをノーマリーオフの形で提供する。「GaN FETとSi MOSFETをカスコードしたものと、GaN FET自体をノーマリーオフ化したものの2つのアプローチをとる」とDupont氏は説明する。

提携関係で、全工程をコントロール

 Exaganはファブライトのメーカーだ。複数の企業とパートナーシップを結んで製品を製造している。ドイツのX-FABに製造を委託し、組み立て/パッケージングはアジアの企業と、テスト/検査についてはフランスHIREX Engineering*)と提携している。「もちろんExaganが、材料から最終製品(GaNパワーデバイス)が製造されるまで、全ての工程を管理している」(Dupont氏)。

*)HIREX Engineeringは、検査・認証機関であるTÜV Nordで航空およびエレクトロニクス分野を担当するAlter Technology Groupのグループ会社である。

 Dupont氏によると、SoitecとCEA-Letiは、GaNパワーデバイスの製品化に注力すべくExaganをスピンアウトしたという。SoitecとCEA-Letiは2012年に、耐圧650V/1200VのGaNパワーデバイスを開発すべく提携した。「GaNという材料の研究にとどまらず、デバイスという形にしてビジネスを行うべく、Exaganを設立してGaNパワーデバイスの技術を移管した」(Dupont氏)。

取材協力:Mesago PCIM】

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