さて、ここからは、最近の実際の鉄道人身事故のデータを見ていきたいと思います。
どうやら、飛び込んだからといって、必ず死ねるというわけではない、ということのようです。
まあ、確かに、早めにホームに降りてしまえば、誰かに緊急ボタンを押されて、電車は緊急停止してしまいますし、列車の先頭が通過した後であれば、接触事故で大ケガするだけで、死に至ることができません。
ちんたらと、飛び込みの準備なんぞしていたら、周りの人間に取り抑えられます(そして、私なら『この列車の後にしろ!』と説教しながら、殴り倒す)。
要するに、飛び込み自殺にも、それなりの運動神経やセンスが必要なのだろうと推測します。それに、失敗すると相当に「気まずい」ことになります(冒頭の話になります)。
もう少し、細かく調べてみました。
下図は、過去10年間において、最も人身事故が多かった路線ベスト10から、10年間の自殺者数と自殺の比率を計算したものです。
自殺の比率は、路線によって、最大で40%近くの差があります。自殺の方法のうまい/へたがあるとは思えませんので、何か自殺の成功率を向上……もとい、自殺の発生を抑制するヒントがあると考えられます。この件も、余裕があれば検討してみたいと思います。
ところで、ここ5年間における人身事故の発生件数は、年間平均1230件程度になりますが、これを1日当たりの件数にすると、以下の様になります。
―― いくらなんでも、少なすぎるだろう
私がこれまで、チームリーダーに「鉄道の遅着で朝礼に遅刻する」旨のメールを、何度送付しなければならなかったことか。
それに、冒頭の「この場に至って『格好』つけやがった」という人間はもっとたくさんいるような気がして、どうにも納得できませんでした。
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