日本モレックスは、「産業オープンネット展2016」で、産業用イーサネット「PROFINET」に対応したIO-Linkモジュールを展示した。
日本モレックスは、「産業オープンネット展2016」(2016年7月27日、東京・大田区産業プラザ)で、産業用イーサネット「PROFINET」に対応したIO-Linkモジュールのデモ展示を行った。これとは別に、「CIP Safety」と呼ばれる機能安全規格IEC61508のSIL3に対応したEthernet/IP向けモジュールも紹介した。
同社は、主要な工業用フィールドバス、産業用イーサネットに対応した「HarshIOモジュール」を供給している。このIOモジュールは、水分やほこり、振動などが発生する作業環境においても、高い品質で産業用コントローラーとの接続を可能とする製品だという。
展示ブースでは、PROFINETに対応したIO-Linkモジュールとして、IO-Linkデバイスを8個まで接続できる「HarshIO IO-Linkマスター」モジュールや、超音波距離計などから出力されるアナログ信号を取り込むための「アナログコンバーター」モジュール、最大16個のデジタル信号を取り込むことができる「デジタルハブ」モジュールなどの新製品を展示した。
IO-Linkシステムは、マスター側とデバイス側を3本の銅線を使って1対1で接続するのが一般的だ。マスター側は上位の各種産業用イーサネットやフィールドバスと接続される。一方、デバイス側はエンコーダーや温度センサー、圧力センサー、流量センサーあるいは、各種アクチュエーターなど現場に設置された機器と接続される。その種類は多様であり、アナログ信号をベースとした現場機器も多い。こうした機器をデジタルネットワークに接続し、データを共有するための通信技術として、IO-Linkシステムが注目を集めているという。
同社は今後、Ethernet/IPなどPROFINET以外の主要な産業用イーサネット、工業用フィールドバスについても、対応するIO-Linkマスターを順次サポートしていく予定である。
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