NORフラッシュの製品拡充、車載やIoT機器向け:AEC-Q100規格に準拠
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、Quad SPI搭載のNOR型フラッシュメモリ「FL-L」ファミリーとして、64Mビット品と128Mビット品を新たに追加した。
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は2017年1月、Quad SPI(クアッドシリアルペリフェラルインタフェース)を備えたNOR型フラッシュメモリ「FL-L」ファミリーとして、64Mビット品と128Mビット品を新たに追加したと発表した。
FL-Lファミリー製品の外観
新製品は、車載用半導体の信頼性試験「AEC-Q100」規格に準拠しており、動作温度範囲は−40〜125℃と広い。セクターサイズは4kバイトである。また、128Mビット品は67Mビット/秒のデータ転送帯域を、133MHzSDRモードと66MHzDDRモードで実現。64Mビット品は54Mビット/秒のデータ転送帯域を54MHzDDRモードで実現している。このため、プログラムを高速で実行することが可能となる。
この他、128Mビット品は、256バイト当たりのプログラム時間が0.30ミリ秒で、消去時間は50ミリ秒となっている。電池の長時間使用を可能にするための低スタンバイ電流とディープパワーダウンモードなどもサポートしている。パッケージは、量産中の64Mビット品が24端子BGA、8端子SOICおよび8接点USONで供給。128Mビット品は24端子BGA、8端子SOICおよび8端子WSONに実装してサンプル出荷を始めた。量産開始は2017年第2四半期(4〜6月)を予定している。
新製品は、先進運転支援システム(ADAS)や車載インスツルメントクラスター、インフォテインメントシステム、産業機器、制御機器、ネットワーク機器、IoT(モノのインターネット)機器など、高い安全性や性能が求められる用途に向ける。
- サイプレスの新CEO、El-Khoury氏が就任
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、社長兼CEO(最高経営責任者)兼取締役にHassane El-Khoury氏を任命した。同社取締役会長を務めるRay Bingham氏は経営執行役会長を兼務する。
- IoT機器向けエコシステムを完成――サイプレス
Cypress Semiconductorは2016年7月5日(米国時間)、BroadcomのIoT(モノのインターネット)事業の買収を完了したと発表した。これに合わせて、Cypressの日本法人である日本サイプレスは7月6日に記者説明会を行った。
- サイプレス、ブロードコムのIoT事業を買収へ
2016年2月にAvago TechnologiesによるBroadcom(ブロードコム)の買収が完了して誕生した新生Broadcom。一部の事業を売却するコスト削減策を実施するとしていたが、IoT(モノのインターネット)事業を手放すようだ。
- サイプレス、IoT向けセンサービーコンキット発表
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は2016年6月21日(米国時間)、IoTアプリケーション向けに電池レスセンサービーコンのレファレンスキットを発表した。
- サイプレスがUSB Type-CハブコントローラIC
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、USBパワーデリバリー機能を搭載したUSB3.1 Gen1/Type-C規格対応のハブコントローラIC「EZ-USB HX3C」を発表した。基板への実装面積削減と部材コスト低減を可能とする。
- ARM車載マイコンの拡張に注力――サイプレス
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、ドイツ ニュルンベルクで開催された「embedded world 2016」で、最新のプログラマブルなSoC(System on Chip)「PSoC 4 Sシリーズ」や、車載向けマイコン「Traveo」のデモを展示した。
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