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Wi-RANで多段中継、多地点から同時に情報収集広域の超ビッグデータを収集(2/2 ページ)

» 2017年06月21日 15時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
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今後は、数十台をホップさせ数十キロのエリアをカバーする実証実験へ

 この結果、見通し外環境で合計中継距離が最大8.4km(単区間の中継距離は最大6.4km)において、RS2とRS1の2拠点で収集した映像情報を、リアルタイムにBSへ伝送し、その映像を表示させることに成功したという。各無線機の位置やスループット、RSSI(受信信号強度)、CINR(電波のクリアさ)といった情報も回線監視サーバで確認することができる。

京都市役所基地局におかれたモニターの画面表示例 出典:京都大学、日立国際電気、JST
回線監視サーバの画面表示例 出典:京都大学、日立国際電気、JST、表示の地図はOpenStreetMap contributors

 今回の試験では、1ホップのみの基本中継動作を確認した。今後は、数十台をホップさせ数十キロのエリアをカバーした実証実験や、各無線機に100〜1000台のWi-SUNシステムを接続した環境での伝送実験、伝送方式の検討などを行う。さらには、最適な無線リソースの再計算や経路割り当てなどの機能を開発し、必要に応じて追加実装していく方針である。

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