岩崎通信機は、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)を用いたパワーデバイスの電流測定に向けた「ロゴスキーコイル電流プローブ」として、新たに2シリーズ6機種を発表した。
岩崎通信機は2018年3月、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)を用いたパワーデバイスの電流測定に向けた「ロゴスキーコイル電流プローブ」として、新たに2シリーズ6機種を発表した。
新製品は、「SS-660」シリーズ3機種と「SS-680」シリーズ3機種である。SS-660シリーズは、電流センサー部のコイル線径が直径1mmと細く、面実装タイプのパッケージでもリード部分での電流測定を可能とした。「SS-680」シリーズは測定周波数帯域が最大100MHzで、これまでCT(カレントトランス)方式を用いないと測定できなかった周波数領域まで、ロゴスキーコイル方式で対応することができる。
この他、SS-660シリーズは、測定ピーク電流が120A、300A、600Aの3タイプを用意した。測定周波数帯域は最大30MHzである。電流センサー部の使用温度範囲は−40〜125℃と広い。価格(税別)は各タイプとも31万円。
SS-680シリーズも、測定ピーク電流が120A、300A、600Aの3タイプを用意した。電流センサー部は貫通型だが、外径は24mmで内径は14mm、厚みは5.8mmと薄型である。コアを用いていないため、磁気飽和がなく、被測定回路への影響も少ないという。価格(税別)は各タイプとも53万9000円である。
同社はこれまで、ロゴスキーコイル電流プローブとしてさまざまな測定要求に対応する製品を提供してきた。今回の6機種を加え、全37機種のラインアップとなる。
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