オシロスコープとデータレコーダーの機能を併せ持つ「スコープコーダ」の「DL850E」についても、モーター開発に使う場合を想定してデモを披露した。スコープコーダはモジュール式の測定器で、電圧、電流、振動、温度、回転角度、トルクといった、モーター開発に必要なモジュールを組み合わせることで、多チャンネルの測定が行える。モジュール式による拡張性の高さは、スコープコーダの特長の1つだ。
さらにDL850Eには、有償のオプションとなるが、リアルタイムで電力を演算する専用回路を搭載できる。これによって、より総合的な評価ができるようになると横河計測は説明する。
スコープコーダは、低ノイズという特長もある。モジュール内部は光で絶縁されている(モジュールによっては、チャンネル間でも絶縁されている)ので、高速応答性を保ったまま、正確に測定できるという。
横河計測は2018年4月18日に、スコープコーダ向けの新しいモジュールとして、CAN FD信号からアナログデータをリアルタイムで抽出、デコードできる「720242 CAN/CAN FDモニタモジュール」(以下、720242)を発表した。
現在、車載ネットワークでは、高速通信や大容量データ転送がますます求められるようになってきており、それに伴ってCANからCAN FDへの移行が進みつつある。720242は、CANに加え、CAN FDにも対応したモジュールだ。1枚のモジュールで最大120チャンネルのCAN/CAN FD信号を同時に測定可能だ。デコード処理時間を従来の最大10分の1となる40マイクロ秒に短縮した。サンプリングレートは最高で100Kサンプル/秒。
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