ソニーは、ドローンやスマートスピーカーといったIoT(モノのインターネット)端末向けに、スマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE(スプレッセンス)」を発売する。
ソニーは2018年5月、IoT(モノのインターネット)向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE(スプレッセンス)」を開発したと発表した。ドローンやスマートスピーカー、センシングカメラなどIoT端末の用途に向ける
SPRESENSEは、メインボード「CXD5602PWBMAIN1」と拡張ボード「CXD5602PWBEXT1」からなる。メインボードには、Arm Cortex-M4Fコアを6個搭載したマルチコアCPUを搭載した。FD-SOI(完全空乏型シリコンオンインシュレーター)技術を用いることで動作電圧を下げ、消費電力を低減している。クロック周波数は最大156MHzである。メモリとしてSRAMを1.5Mバイト、フラッシュメモリを8Mバイト、それぞれ実装した。
さらに、GPSとGLONASSに対応するGNSS(全球測位衛星システム)受信機能や、192kHz/24ビットのハイレゾ音源に対応するオーディオコーディック機能などを搭載している。メインボードの外形寸法は50.0×20.5mmである。
メインボードと組み合わせて用いる拡張ボードには、ヘッドフォン端子やマイク端子、SDカードスロットなどが搭載されている。メインボードのI/O電圧を1.8Vから、3.3Vあるいは5.0Vに変換できるコネクターも備えた。外形寸法は68.6×53.3mmである。
SPRESENSEは、2018年7月31日より発売する。希望小売価格(税別)は、メインボードが5500円、拡張ボードが3500円となっている。なお、センシングカメラなどに向けたカメラボード「CXD5602PWBCAM1」も用意する。2018年8月に発売する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.