Intelは、今後2年間で50億米ドルを投じ、イスラエルのキルヤット・ガト(Kiryat Gat)にある同社工場のプロセス技術を、既存の22nmから10nmへとアップグレードする予定だという。
Intelは、今後2年間で50億米ドルを投じ、イスラエルのキルヤット・ガト(Kiryat Gat)にある同社工場のプロセス技術を、既存の22nmから10nmへとアップグレードする予定だという。
Intelからはまだ正式に発表されていないが、イスラエルの財務省は発表資料の中で、「今後数週間以内には、イスラエルの政府機関からの承認が降りるとみられる。新工場では、250人の雇用が新たに創出される見込みだ。Intelは、工場の拡張予定地として複数箇所を検討していたようだが、財務省との間で2年間に及ぶ議論を重ねた結果、イスラエル国内で工場を拡張するとの決断に至った」と述べている。
Intelは、1974年にイスラエルのハイファ(Haifa)市で5人の従業員を雇用したのを皮切りに、同国内で大手雇用主としての位置付けを維持し、これまでに約110億米ドルを投じてきた。同社は現在、同国内で1万人を直接雇用しており、そのうちの60%が研究開発分野に携わっているという。
Intel CapitalのYair Shoham氏は、米国カリフォルニア州で最近開催した、ベンチャーキャピタル部門のグローバルサミットにおいて、「当社は2018年に、イスラエル国内において、既に投資済みの6社に加え、さらに何件かの重要な投資を行うことを検討している」と述べている。
Intel Capitalは1997年以来、イスラエルの約80社の新興企業に3億7500万米ドルを投じてきた。そのうち28社は、Appleに2012年に買収されたフラッシュメモリコントローラーメーカーであるAnobitをはじめ、他社に買収されているという。Intel Capitalは2018年5月、イスラエルのGfastチップセットメーカーであるSckipio TechnologiesのMegaChipsが主導する、1000万米ドルの投資ラウンドに参加したところだ(Gfastは、100Mビット/秒(bps)を超える超高速ブロードバンド技術)。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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