Seagateは、HDDの総出荷記憶容量と1台当たりの記憶容量を応用分野別に公表している。応用分野は、「エンタープライズのミッションクリチカル向けとニアライン向け」「エッジ(クライアント)用非コンピュータのコンシューマーエレクトロニクス向け(ビデオレコーダーや監視カメラ、ゲーム機など)とコンシューマー向け(市販の外付けドライブなど)」「エッジ(クライアント)のコンピュータ(デスクトップPCとノートPC)向け」、である。
2019会計年度第3四半期で注目すべきは、全ての応用分野でHDDの総出荷記憶容量が前の四半期に比べて減少したことだろう。
エンタープライズ分野から見ていこう。エンタープライズ分野のほとんどを占めるニアライン向けHDDの出荷容量は、30エクサバイト(EB)である。3四半期連続で前の四半期に比べて低下した。エンタープライズ分野で残るミッションクリチカル向けの出荷容量は2.9EBである。前の四半期までは5四半期連続で前の四半期に比べて増加していたが、今期は減少に転じた。
続いて、エッジ(クライアント)の非コンピュータ分野である。コンシューマーエレクトロニクス向け(ビデオレコーダーや監視カメラ、ゲーム機など)HDDの出荷容量は17.6EBである。2四半期連続で前の四半期に比べて低下した。コンシューマー向け(市販の外付けドライブなど)HDDの出荷容量は11.6EBである。前四半期の14.2EBから減少した。
エッジ(クライアント)のコンピュータ(デスクトップPCとノートPC)向けHDDの出荷容量は14.6EBだった。前四半期までの2年間は17EB〜19EB前後を維持してきた。しかし今期は、前四半期の18.4EBから大幅に低下した。
そしてHDD全体の総出荷容量は、76.7EBとなった。2四半期連続で前の四半期に比べて低下した。
(次回へ続く)
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