2022年度の国内大容量キャパシター市場規模は、128億5000万円規模に達するとの予測を矢野経済研究所がまとめた。
矢野経済研究所は2019年7月、2022年度の国内の大容量キャパシター市場が、128億5000万円規模に達するとの予測を発表した。
調査対象とした製品は、静電容量が100F以上の大容量キャパシター。セル形状は捲回型(円筒型、シリンダー型)、ラミネート型、角缶型などで、EDLC(電気二重層コンデンサー)やLiC(リチウムイオンキャパシター)が含まれる。
2018年度の市場規模(メーカー出荷金額)は、83億6700万円で、前年に比べ46.4%と大きく伸びた。EDLC市場は、自動車のアイドリングストップシステムや建設機械などの回生システム用途で横ばいとなった。これに対しLiC市場は、路面電車や地下鉄車両向けバックアップ電源として新たな需要が拡大した。
LiC市場は、自動車の電動化などにより、今後も需要拡大が期待されている。これに対しEDLC市場は、微増にとどまる見通しだ。この結果、大容量キャパシター市場は、2019年度に103億4000万円、2020年度に115億円と二桁成長となるが、それ以降の成長率は一桁に鈍化。2021年度は120億5000万円、2022年度は128億5000万円の規模になると予測した。
今回の調査は2019年4〜7月に実施。同社専門研究員がキャパシターメーカーや研究開発企業、ユーザー企業などに対し、直接面談や電話による調査を行った。
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