半導体向けシリコンウエハーの出荷面積は、2019年に前年実績を下回るが、2020年より成長に転じ、2022年には過去最高記録を更新する見通し――。SEMIが2022年までの予測を発表した。
SEMIは2019年9月30日(米国時間)、半導体向けシリコンウエハーの出荷面積について、年次予測を発表した。2019年は前年を下回るが、2020年より成長に転じ、2022年には過去最高記録を更新する見通しである。
発表された2022年までのシリコンウエハー需要予測によると、ポリッシュドウエハーとエピタキシャルウエハーの合計出荷面積は、2019年に117億5700万平方インチとなる見通しだ。これは過去最高を記録した2018年実績に比べて6.3%の減少となる。
2020年には前年比1.9%増の119億7700万平方インチとなり、再び成長に転じる見込み。その後も需要は堅調に推移し、2021年は3.5%増の123億9000万平方インチ、2022年には3.2%増の127億8500万平方インチとなり、2018年実績を上回ると予測した。
SEMIで市場調査統計担当ディレクターを務めるClark Tseng氏は、「2019年は業界が累積した在庫と需要の低迷に対処するため、出荷面積は減少するだろう。しかし、2020年には業界も安定し、2021年、2022年と成長の勢いを取り戻すとみられる」とコメントした。
SEMIが今回の予測で対象としている製品は、ウエハーメーカーがエンドユーザーに出荷したバージンテストウエハーとエピウエハーを含むポリッシュドウエハーである。ノンポリッシュドウエハーや再生ウエハーの数値は含まれていない。
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