マウンタにおける部品の補充や段取り換えなどに要する時間を短縮する装置として、最近になって普及しているのが「ストレージシステム」である。「インテリジェントSMDストレージシステム」(ヤマハ発動機)、「インテリジェントストレージ管理システム」(JUKI、ダイトロン)、「SMDタワー」(マイクロニック)などの製品名で販売されている。
表面実装部品を収容したテープリールやトレイなどは従来、棚に保管していた。出し入れは自動化されていなかった。これに対して「ストレージシステム」では、1500本〜3600本といった極めて数多くのリールを保管しており、表面実装ラインと通信する。部品の補充が必要だとする信号(部品切れ信号)を表面実装ラインが発信すると、ストレージシステムは信号を受信して自動的に補充すべきリールを出庫する。一括して入出庫可能なリールは27本〜54本と多い。
さらに、段取り換えに必要なチップ部品をあらかじめ用意しておき、必要とされるタイミングで出庫できる。このため、段取り換えの手間と時間を省ける。
(次回に続く)
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