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村田製作所、0603MサイズのPTCサーミスター開発スマホなどの過熱を検知

村田製作所は、外形寸法が0.6×0.3×0.3mm(0603Mサイズ)と極めて小さいPTCサーミスター「PRF03BB541NB7RL」を開発、6月から量産を始める。

» 2021年04月30日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

1005Mサイズに比べ体積で約80%、実装面積で約70%も削減

 村田製作所は2021年4月、外形寸法が0.6×0.3×0.3mm(0603Mサイズ)と極めて小さいPTCサーミスター「PRF03BB541NB7RL」を開発、6月から量産を始めると発表した。スマートフォンやタブレット端末などモバイル機器の過熱検知用途に向ける。

PRF03BB541NB7RLの外観

 PTCサーミスターは、「一定の温度を超えると抵抗値が急激に大きくなる」という特性がある。これを利用して、電子機器の過熱検知や過電流保護といった用途に用いられている。新製品は、セラミック原料の組成や焼成技術を改良することで、0603Mサイズを実現した。従来の1005Mサイズに比べると体積で約80%、実装面積で約70%も削減できるという。

 また、PTCサーミスターの体積が小さいため、高速応答が可能で、無接点のためにオン/オフ時のノイズも発生しない。抵抗値は室温(25℃)で540Ω、検知温度115℃では4.7kΩとなる。

 同社は今後、さまざまな検知温度の製品を用意し、モバイル機器のさらなる高機能化や小型化に対応していく予定である。

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