ルネサス エレクトロニクスは、32ビットマイコンの開発環境として、マイクロソフトの組み込み開発スイート「Azure RTOS」を活用することが可能になった。
ルネサス エレクトロニクスは2021年6月、32ビットマイコンの開発環境として、マイクロソフトの組み込み開発スイート「Azure RTOS」を活用することが可能になったと発表した。
Azure RTOSを利用できるのは、Arm Cortex-Mコアを搭載したRAマイコン用の「フレキシブルソフトウェアパッケージ(FSP)バージョン3.0」や、Cortex-Mコアをベースとした汎用マイコン「Renesas Synergyプラットフォーム」用「Synergyソフトウェアパッケージ(SSP)バージョン2.0」。そして、RXコアを搭載した32ビットマイコン「RXファミリ」では、統合開発環境「e2 Studio」のプラグインツール「RXスマートコンフィギュレーター」を介して、Azure RTOSを利用することが可能になる。
Azure RTOSは、「Azure RTOS ThreadX」の他、ファイルアロケーションテーブル(FAT)と互換性のあるファイルシステム「Azure RTOS FileX」や、組み込みグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)アプリケーションデザイン環境「Azure RTOS GUIX」、Windowsベースの分析ツール「Azure RTOS TraceX」および、産業用グレードのIPv4とIPv6のデュアルネットワークスタック「Azure RTOS NetX Duo」が用意されているという。
ルネサスは2021年後半にも、Azure IoTへ安全に接続して活用できる「クラウド開発プラットフォーム」をリリースする予定である。このクラウドプラットフォームは、Bluetoothやセルラー、Ultra-Wideband(UWB)、Wi-Fi 6/6eといったさまざまな通信規格に対応し、「Azure Certified Device」として「Azure Device Catalog」から入手できるようになるという。
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